珈琲豆を焙煎する際に鉄則にしていることは、逆らわないこと。
例えば、スマトラマンデリンは必ずふたハゼまで焙煎を進めてひとハゼ途中で火から下ろすことはない。またブラジルもひとハゼ終わりあたりまでは火を通すけれど、ふたハゼまでもっていくことは滅多にない。自分の中では、若いころに飲み漁った数々のコーヒーが身体に染みついていて、マンデリンは深煎りでブラジルは中煎りで仕上げることが当たり前のことなのだ。
盛岡珈琲フェスティバルの月例販売会でコロンビアの深煎りを出品することにした。コロンビア産を深煎りに仕上げるチャレンジのために数日間イメージトレーニングを繰り返した。若い頃、吉祥寺もかで買い求めたコロンビア豆が目指すところだった。
販売会も終了して、200gくらい経過観察のために残しておいたコロンビアが思いの外良い仕上がりとなっていた。
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機屋店主 関