黒いダイヤモンド、といえば石炭のことを指していた。
先日、一日中珈琲豆を焙煎していて終盤になる頃にタンザニアの2010年物の茶袋を手に取った。中煎りで止めるか深煎りまでもっていくか、あまり深く考えずにタンザニアの生豆を焙煎機に投入して、焙煎度合いを探りながら作業を進めた。結果、ふたハゼに入ってからもしっかりとハゼの中盤まで煎り込んだ。焙煎機から出した瞬間の珈琲豆の色を見て、「黒いダイヤモンド」というワードが頭に浮かんだのだ。
そして、一日経っていつもの休日にコーヒーのテイスティング。
Tanzania AA kibo 2010 vintage
画像では分かりづらいけれど、結構真っ黒く煎り上げた。今晩のテイスティングは、20g 50ccのデミタスで。まだ焙煎したての軽やかな香りがふわっと立ち上がり、深煎りでイメージした黒糖のような質感のある苦味は隠れている印象。いつものように、ここから数十日の定点観測が始まる。
機屋店主 関