11月に控えている大きなコーヒーイベントの準備も兼ねて、ドミニカを深煎りにしてみた。通常、浅めの焙煎で仕上げていてこの30年以上焙煎度をずらすことなくつくり続けてきたドミニカを深煎りすることは不安でしかなかった。昨日のテイスティングを経て、ふといつものドミニカってどんな特徴だっけ?と気になり、今朝はスタンダードのドミニカをテイスティング。
いつものドミニカと深煎りのそれとはかすかな線で繋がっているように思えるけれど、果たして正解はあるのか?とても戸惑うテイスティングとなった。どこまでも優しく柔らかい香味が特徴的で苦味も酸味もちょうど良いバランスのスタンダードが深煎りになるとモノクロームの深い苦味へそのまま移行した印象を受ける。雑味もなく、スーッと消え入るように続く苦味でした。
ときには、自分のルールから外れてモノの見方を変えてみることで、ナニカあるかもしれないと思うようなテイスティングでした。
機屋店主 関